2025-06-20
6/28(土)小さな朝の音読会@文室
先週6月14日の土曜日は
小さな朝の読書会を開催しました。
雨の中お越しいただいた皆さま、
ありがとうございました。
みなさんが静かに、一心に読書している姿は美しく
想像を超えて良い時間になりました。
これからも継続して開催していきますね。
次は28日(土)小さな朝の音書会のお知らせです。
前回を「黙」読会とするならば、
今度は「音」読会です。
土曜日の文室の営業前に
集まって声に出して本を読む会を開催します。
こちらは雨風文芸やブックナイト、
ポッドキャスト、文室の一箱古本棚でもお馴染みの
机さんが案内人として選書をしてくださいます。
以下、机さんより
第一回は中島敦の小説を読みます。
漢文の素養を活かした作品で有名な作家です。
今回は短編を一つか二つ、
参加者で交代しながら音読しようと思います。
事前に読む必要はありません。
本を持って会場に来るだけで大丈夫です。
(もちろん事前に読んでいただいても結構です)
その場で読んで、
自分の声と他人の声で音と意味を感じ、
心に残った何かをお持ち帰りください。
使用する本は「李陵・山月記」(新潮文庫)です。
中島敦の短編集は
他の文庫でも出版されていますので
お手持ちの本に
「李陵」と「名人伝」が入っていれば大丈夫です。
これから買われる方は
「李陵・山月記」(新潮文庫)か
「山月記・李陵」(岩波文庫)を
おすすめします。
* * *
——- 流れ ——-
🕙10時〜
ドリンクなどを注文していただいて
簡単な自己紹介などをお願いします。
🕥10時30頃〜
ドリンクが全てご用意できた後、
30分〜1時間程度、交代で音読していきます。
🕦11時半〜12時
読み終わり次第、簡単な感想会をして
一旦終了になります。
文室は12時半まで開放していますので
少し自由にゆっくりしていただけます。
デザートのご注文や本のご購入もできます。
🕧12時半
通常営業の準備のため一旦クローズします。
———————
今回は課題本があるのですが、
ご自身でご用意いただく形になります。
机さんお薦めの2冊について補足です。
左:李陵・山月記(新潮文庫)
右:山月記・李陵 他九篇(岩波文庫)
新潮文庫版は
山月記、名人伝、弟子、李陵の
四遍収録で473円(税込)
岩波文庫版は
悟浄出世、悟浄歎異、環礁、文字禍など
十一篇収録で1,111円(税込)です。
新潮版は文字が大きくふりがな多め
岩波版は文字が小さくふりがな控えめ
選ぶ時の参考にしていただければと思います。
誰かと声に出して読む読書会、
先週の黙読会とはまったく異なる趣旨ですが
どんな時間になるのか楽しみです。
ご予約は以下のフォームから、もしくは店頭でも◎
ご参加お待ちしています。
———————
日時 | 6月28日(土) 10:00〜12:00 |
---|---|
参加費 | 500円 ※別途1ドリンクオーダーをお願いします☕️ |
場所 | 文室 @bunshitsu (高知市南はりまや町1丁目10-9 1F) |
ご予約申込 |
✳︎雨風食堂・文室の店頭でも承ります |
2025-06-09
6/14(土)小さな朝の読書会@文室
小さな朝の読書会のお知らせです。
土曜日の文室の営業前に
ただ集まって静かに本を読む会を開催します。
初回は考え得る限り一番ハードルを低く。
課題本はありません。
各自読みたい本を持って来ていただきます。
積読本を崩すもよし
冒険したい方は当日お越しいただいてから
ひらめきで1冊ご購入いただくのもお勧めです。
——- 流れ ——-
🕥10時半〜
お入りいただいたら読書のお供のお飲み物を
ご注文いただきます。
(ご希望の方はデザートも🍰)
ご用意している間
どんな本を持って来られたのかなど
軽くお喋りしていただいて
🕚11時〜
30分間黙ってひたすら読みます。
梅雨時期ではありますが
もし晴れていれば外のベンチでも
川の方で読んできていただいても。
🕦11時半〜12時
読んでみた感想など
軽くお喋りして終了になりますが
文室は12時半まで開放していますので
お喋りしたり続きを読んだり
少しゆっくりしていただけます。
本のご購入もできます。
🕧12時半
通常営業の準備のため一旦クローズします。
———————
忙しい毎日の中で
なかなか本に向き合う時間が取れないという方
30分だけでも本に集中するのは
とってもリフレッシュになります。
ずっとひとりで読んでいる方
いつもの場所と違う場所で読むことも
まわりの人がみんな読んでいる環境で読むことも
記憶に残る読書体験になると思います。
ご希望の方はスマホもお荷物もお預かりします。
ご予約は以下のフォームから、もしくは店頭でも
ご参加お待ちしています。
———————
日時 | 6月14日(土) 10:30〜12:00 |
---|---|
参加費 | 500円 ※1,000円以上の書籍ご購入の場合無料 ※別途1ドリンクオーダーをお願いします☕️ |
場所 | 文室 @bunshitsu (高知市南はりまや町1丁目10-9 1F) |
ご予約申込 |
✳︎雨風食堂・文室の店頭でも承ります |
2025-06-02
雨風食堂12周年・本屋「文室」オープン記念
7/5(土) 蔡忠浩 「獰猛な愛の横顔」リリースツアー高知公演
2月から延期になっていました蔡忠浩さんの「獰猛な愛の横顔」リリースツアー高知公演ですが、この度なんと場所をオープンしたばかりの本屋「文室」に移して開催していただけることになりました。雨風食堂12周年の月に「文室」オープン記念の初ライブです。ぜひお越しください!
bonobos解散後、初の音源「獰猛な愛の横顔」リリース決定!
カバーシリーズ3部作の完結編となる、渾身の3rdカバーアルバム!!!
セルフカバー「優しい重力」、GT400、東京は夜の七時、
悲しくてやりきれない、ミルクティーなどの名曲カバーを
全10曲収録予定。ライブ会場限定販売!
蔡忠浩 プロフィール
2003年、bonobosのVo.&Gt./ソングライターとしてメジャーデビュー。
Dub/ネオソウル/チェンバーロックなど、常に進化を続けたバンドは、
その高度な演奏力や飽くなき創造性、唯一無二な音楽は高く評価されてきた。
バンドの傍らソロでの活動も行っており、
オリジナルアルバムを1枚、カバーアルバムを2枚リリース。
ここ数年はバンドやソロ活動の枠を越え、CMナレーション、
舞台の音楽監督や映像への音楽提供なども行い、活動は多岐にわたる。
http://saichung-ho.com
開催日 | 2025年7月5日(土) |
---|---|
時間 | 開場 16:00 開演 17:00 |
場所 | 文室 @bunshitsu (高知市南はりまや町1丁目10-9 1F) |
料金 | 前売 4,500円 / 当日 5,000円 / 中学生以下 2,000円 ※3歳以下無料 (ドリンク代別途) |
出店 | Su-jigwa(珈琲とお菓子など) 雨風食堂(その他ドリンク) |
ご予約申込 |
SOLD OUT ✳︎雨風食堂・文室の店頭でも承ります |
※開場時間前の会場へのご入場はご遠慮ください。
※駐車場はありません。近くのコインパーキングにお願いします。
※ドリンクや軽食の出店を予定しております。1オーダーのご協力お願いします。
※代金は当日受付でお支払いください。
企画・制作:Cow and Mouse
◆特設ページ https://www.cowandmouse.info/sai-chungho
2025-05-29
5/31(土)文室ブックナイト開催します
ギリギリのお知らせとなりましたが
ご都合の合う方はぜひ!
詳しくはこちらをご覧ください。
2025-05-29
本屋「文室」オープンしました
まだまだ、ふたつのお店を行き来しながら
パタパタと落ち着かない日々です。
こちらでのお知らせもすっかり遅くなりました。
営業日、営業時間なども不確定ですので
文室についてのお知らせは
instagramをご確認ください。
2024-11-27
齋藤美衣さんのお話し会を振り返って
早くも三週間も前のことになりますが、去る11月3日に「庭に埋めたものは掘り起こさなければならない」(医学書院)刊行記念として、著者の齋藤美衣さんをお招きしてトークイベントを開催しました。
記念すべき一冊めのご著書の最初のトークイベントで遥々高知までお越しいただいた美衣さんにも、県内外からご参加いただいた皆さまにも、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。お知らせの期間が短かったにも関わらずお席は満席となり、イベント当日を迎える前に予定冊数も完売しました。そして、イベント開催の直前に完成した第一歌集「世界を信じる」も、急遽直接スーツケースで(!)お持ちいただけることになったのですが、こちらもイベント終了後には無事にすべて旅立って行きました。
どちらもお求めいただいた方におまけにと、美衣さんがなんと夜なべをして手作りされたZINE「おいしいものでもどうぞ」を持ってきてくださり、さらには店名にちなんで「雨風」を入れた短歌を手書きで一枚一枚したためられた栞まで、人数分作ってくださいました。
(手縫いで製本まで…)
こういったことのひとつひとつから、そして丁寧に書かれた美しい一文字一文字からも、美衣さんの真摯なお人柄が伝わってくるようでした。
本の内容についても、トークについてもその通りで、美衣さんがまっすぐに言葉を選び出される様子を、参加者の皆さんが固唾を呑んで見守られていたように感じました。
そして、それと同時に不思議と感じていたのは会場のあたたかい空気です。
美衣さんが経験されてきたこと、本に書かれている内容は、事柄を見れば壮絶で痛みを伴うものです。読んでいるだけでも痛みを感じるのですから、小さな体で、たった一人ですべてを受け止め続けた美衣さんの痛みはどれほどだったかと思います。世界にひとりぼっちだった、その気持ちも切々と伝わってきます。
それでも、本を読みながらすぐに私が感じ始めたのは「信頼」でした。
まず私はこの人を信頼していい、という安心感と共に読むことができたこと。
それは、本の方から伝わってきたのが、恨みや憎しみではなく、むしろ信頼のような気持ちだったからではないかと思うのです。読者への、世界への信頼、あるいは愛のようなもの。
淡々と整然と、あまりにつらい出来事が書かれていても、美衣さんが世界をもう一度信じ直そうとしていることが伝わってくるからか、不思議なぬくもりも同時に感じている、不思議な読書体験でした。そんなことを思っていて、ほぼ同時期に刊行となった初の歌集のタイトルが「世界を信じる」だと知った時の感動たるや。
ずっとそばにいる小鳥のように、美衣さんの友達でいてくれた短歌というもの。そして、封印していた大切なものを一緒に掘り起こしてくれた散文というもの。その両方を形づくる「言葉」との信頼関係のようなものが、どちらの本からも、お話をしている最中にも、ずっと伝わってきました。
お話会の後のサイン会も、その後のお茶の時間も終始和やかで、参加者の皆さんの笑顔が印象的でした。
本を読んでいる時から、この会のテーマ「傷を持ちながら、生きることを続ける」について、そして「回復」ということについてずっと考えていたのですが、「回復」というその字の意味とは裏腹に、心についた傷は、決して元通りになど、なかったことになどならないのだと思います。その意味では回復ということはあり得ない。けれど、個人的に気に入っているのは「ふく」という読みが含まれている点です。「膨らむ」や「祝福」の「ふく」を思い出し、ふと「回復」とはそういうことなのではないか、と思ったりしました。元通りになる「回復」などしなくても、むしろ傷は傷のままであっていいし、傷があるのにないことにしなくていいし、けれど傷はそのままに、ぺしゃんこになった心がもう一度ちょっと膨らんでみることはできる。誰かがそうして膨らむ様子を見る時、あるいは祝福される様子を見る時、人は一番癒されるのではないか。参加者の方からの質問に答える形で、しばらく「死にたい」がきていないと、そんなことは初めてで、それはとってもいいものですね、と美衣さんが微笑んだ時の参加者の皆さんのお顔を見て、そんなことに気づいたのでした。
デザートタイムにはほとんどの方が残られました。デザートをご用意している間、テーブルのセッティングは完全にお任せしていましたが、皆さんご協力いただきましてありがとうございました。こんなに大人数で輪になってお茶をしたのは初めての体験でした。
お守りのような美衣さんの字。
記念すべき最初のサイン会でした。
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今回のイベント中の撮影協力は@kettle_photoさんでした。
ありがとうございました!