食事と図書 雨風食堂

2026-06-24

7/25 青木海青子さん・青木真兵さん
『図書館、山へ分け入る』
刊行記念トークイベント
「魔法を手放す」

2024年の「不完全な司書」刊行記念イベント以来2年振りに、奈良県東吉野村の「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」から、司書の青木海青子さんをお迎えします。前回は雨風食堂での開催でしたが、今回は文室で。海青子さんの新刊「図書館、山へ分け入る」(晶文社)の刊行記念として、ともにルチャ・リブロを営む青木真兵さんと一緒に、本を囲みながらお話ししたいと思います。

また、ルチャ・リブロ開館10周年を記念して、イベント当日の7/25(土)〜8/16(日)までの間、文室にて海青子さんによる原画展「ミニルチャ・リブロ展」を開催します!『図書館、山へ分け入る』と青木真兵さんの書籍『資本主義を半分捨てる』(ちくまプリマー新書)の挿画を中心に、先日お話ししたときに話題に出た「ためらい線」の言葉をヒントに、小さな落書きや、ためらい線ばかりの紙片たちもお持ちくださるそうです。こちらもお楽しみに。

イベントのお申込とあわせて書籍のご注文も承ります。まとめて発注を行いますので、書籍をご注文の場合、7月1日までにお申し込みください。書籍入荷済みです◎冊数に限りがありますのでお早めにお申し込みください。ご予約のタイミングによってはイベント終了後のお渡しになります。

図書館、山へ分け入る

著者:青木海青子
出版 :晶文社
価格 :1,980円(税込)

哲学は新しい文体を探してきた。青木海青子さんはきわめて論じにくい哲学的主題を軽やかに深くかつ正直にたどることで新しい文体を創出した。
──内田樹(凱風館館長)
暗がりをひとり歩いてきた人の言葉は、私たちの足元も照らしてくれる。
──牟田都子(校正者)

好評の『不完全な司書』に続く、山奥にたたずむ図書館の司書エッセイ。
奈良県東吉野村に借りた古民家の自宅を「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」として開いて10年。この図書館を運営してきた司書が綴るエッセイ集。本という窓をとおして世界を見てきた著者が、「まどのそとのそのまたむこう」へ歩み始めた。
「山へ分け入る」とは、いまの社会的趨勢への抵抗の意。図書館は自由を守る砦となりうるという確信とともに、主宰する「生きるためのファンタジーの会」「戦争と社会を考える会」の活動、日々の図書館の出来事、障害当事者として感じる社会への違和感などが綴られる。
『バスラの図書館員』はじめ、収蔵する図書の読書案内にもなる、本の山へ分け入る旅の物語。

今回のトークのタイトル『魔法を手放す』は、
海青子さんと真兵さんと「言葉」についてあれこれお話ししていた時に
ふと、海青子さんが口にされた言葉です。

実は私も、言葉を「人間にだけ効く魔法」と表現する時があります。
あるときは薬草のように、あるときは呪いのように。
ただの音節や文字の連なりが特定の順序で並べられるとき、
人の心に作用して、状態を変えてしまったりするもの。
不思議で、ときに厄介な力を持っているのが言葉です。

受け手ばかりでなく、言葉を放つ本人でさえも
その魔力から完全に自由になるのは難しく、
眼鏡をはずすように、そんな魔法から遠く遠く
はなれて過ごしたくなる日もあります。

それでも、深い思考の山に分け入るとき
体のつぎに頼りになるのは、やっぱり言葉です。

たくさんの本とともに山に分け入った海青子さんが
10年の間、ルチャ・リブロの床を拭き上げ、火を灯し、
窓を内から外に開けながら、言葉を綴ってこられた先に、
「図書館、山へ分け入る」があります。

この日はあらためて言葉の力も少し借りながら
ためらい線をたくさん引きつつ
その時限りのお話をご一緒できたらと思っています。

***

文室のあゆこさんとお話しした時に、「言葉はただちょっと何かを引っ掛けたい時のフックで、常に暫定だ」という一言が出てきて、ハッとしました。私も今は、言葉はフックのようであり、ハーケンのようであり、色んなとっかかりがある内のただの一形態だと感じています。そんなことを感じながらも、やはり言葉を使いながら、そんなおしゃべりも出来たらと思います。

--青木海青子さんより

僕の方が外に出てお話しする機会が多いので勘違いされがちですが、ルチャ・リブロの「本体」は妻の青木海青子です。そういう意味でも、『図書館、山へ分け入る』はルチャ・リブロ十年の歩みとこれからがしっかり書かれた本です。お伝えしたいことはたくさんありますが、それはまたトークイベントで!

--青木真兵さんより

///  プロフィール  ///

青木海青子(あおきみあこ)

人文系私設図書館ルチャ・リブロ司書。1985年、兵庫県生まれ。約6年の大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともに奈良県東吉野村にルチャ・リブ口を開設。青木真兵との共著に『彼岸の図書館一ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)、単著に『本が語ること、語らせること』(夕書房)、『不完全な司書』(晶文社)、『図書館、山へ分け入る』がある。

青木真兵(あおき・しんぺい) 思想家

1983年生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)に育つ。博士(文学)。社会福祉士。2016年より奈良県東吉野村に移住し自宅を「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」として開きながら、対話によって組織の存在理由を改めて掘り起こす「考古学ラヂオ」や執筆などの活動を行っている。著書に『資本主義を半分捨てる』(ちくまプリマー新書)、 『武器としての土着思考』(東洋経済新報社)、『手づくりのアジール』(晶文社)、妻・青木海青子との共著『彼岸の図書館』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)などがある。

///  日時・ご予約  ///

開催日 2026年7月25日(土)
時間 開場 18:00
開始 19:00
終了 21:00
場所 文室 @_bunshitsu
(高知市南はりまや町1丁目10-9 1F)
参加費 2,000円
※ドリンク代別途
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