2025-08-27
スタッフ募集のお知らせ
2025-08-01
8/30(土)『トピーカ・スクール』
トークイベント開催のお知らせ
本屋「文室」での初めてのトークイベントのお知らせです。
7月28日に刊行されたばかりの『トピーカ・スクール』(ベン・ラーナー著/明庭社)の刊行を記念して、翻訳を手がけた川野太郎さん、本書が第一作目の刊行となるひとり出版社「明庭社」の家田真也さん、そして解説を執筆された白岩英樹さんをお迎えします。
誰よりも深く本書を読み込んでこられたお三方から直接お話を伺える貴重な機会です。
どうぞお見逃しなく!

トピーカ・スクール
ベン・ラーナー(著)
川野 太郎(訳)
四六判 378ページ
価格 2,900 円+税
ISBN 978-4-9914179-0-0
Cコード C0097
「さて、これから一枚の写真を見せるので、ひとつお話を作ってもらいたい(…)この写真に写る人たちはなにを考えて、感じていると思う? まずは、なぜこのような場面に至ったのかを話してみてくれないか」
1997年、中西部カンザス州トピーカ。高校生のアダム・ゴードンは、恋人のあとを追って入り込んだ湖畔の邸宅がじつは見知らぬ他人の家だったことに気づいた。つかのま世界が組み替わり、アダムはその湖畔に立ち並ぶすべての家に同時にいる感覚に襲われる。同一性と、確からしさの崩壊。彼はすべての家にいたが、その家々の上空を漂うこともできた。
競技ディベートの名手であるアダムが、自分のスピーチのなかにみた暴力性。ともに臨床心理士のアダムの両親が紐解きはじめた、自らの記憶。母ジェーンの葛藤と彼女が闘ったトピーカの「男性たち」。父ジョナサンが心の奥底に隠した弱さ。言葉の限界にそれぞれの形で向き合う家族の語りに、アダムの同級生ダレンの声が織りこまれる。クラスにとってよそものだった彼を待つ事件。それは避けられなかったのか? そして、アダムが最後に選び取ったスピーチとは。
複数の声が時代を行き来しながら、米国の現在を照射する。『10:04』の作者が、知性と繊細さをもって共同体を描きだす、小説の新しい可能性。
/// ゲスト ///

川野 太郎(かわの たろう)
1990年熊本生まれ。早稲田大学文学研究科修了。訳書にハワ ード・ノーマン『ノーザン・ライツ』、リディア・ミレット『子供たちの聖書』(ともに、みすず書房)、シオドア・スタージ ョン『夢みる宝石』(ちくま書房)、ハリー・パーカー『ハイ ブリッド・ヒューマンたち:人と機械の接合の前線から』(みすず書房)など。

家田 真也(いえだ まさや)
1990年愛知県生まれ。
会社員として勤めつつ、明庭社を運営。

白岩英樹(しらいわ ひでき)
1976年、福島県郡山市生まれ。高知県立大学文化学部/人間生活学研究科教授。専門はアメリカ文学、比較思想、比較芸術。早稲田大学卒業後、AP通信などの勤務を経て、大阪芸術大学大学院芸術文化研究科博士後期課程修了。博士(芸術文化学)。2020年4月より高知市に在住。著書に『講義 アメリカの思想と文学――分断を乗り越える「声」を聴く』(白水社、2023年)、共著に『ぼくらの「アメリカ論」』(夕書房、2024年)など。目下、Roman Krznaric, History for Tomorrow, WH Allen, 2024を翻訳中。
/// 日時・ご予約 ///
| 開催日 | 2025年8月30日(土) |
|---|---|
| 時間 | OPEN 17:30 START 18:00 CLOSE 19:30 |
| 場所 | 文室 @_bunshitsu (高知市南はりまや町1丁目10-9 1F) |
| 参加費 | 1,500円 ※1ドリンク別途 |
| ご予約申込 |
ご予約フォーム
フォームでの受付は終了しました。 |
2025-07-06
蔡忠浩「獰猛な愛の横顔」
リリースツアー高知公演in文室
ありがとうございました!















7月5日、蔡忠浩さんの
「獰猛な愛の横顔」リリースツアー
高知公演in文室にお越しいただいた皆さま
酷暑の中、ありがとうございました!
蔡さんの高知ライブは2013年から
出店でずっとご一緒させていただいてきましたが
今回は雨風食堂12周年と
文室オープン記念も兼ねていただいて
文室での初ライブということになりました。
果たしてこの場所でライブができるのか
というところからのスタートで
お知らせ開始からずっと緊張していましたが、
おかげさまで最高の時間になりました。
満員以上の方にお越しいただき
狭い店内にぎゅうぎゅうで
皆さん本当に暑かったと思いますが
(特に蔡さん…!)
演奏と歌声に聴き入って
その暑ささえ忘れるような
あっという間の2時間でした。
思えば20代前半から人生のほぼ半分近くを
蔡さんの歌声を聴きながら生きてきました。
20代なんて東京の片隅で社会に出たばかりで
それはそれは不器用に生きていましたので
言葉通り支えられていた毎日でした。
なんというか
当たり前に自分が大切だと思っていること
大切にしたいと思うことや人たちが
あまりに簡単に蔑ろにされている世界で
人間全部に絶望せずに済んでいたのは、
蔡さんがずっと
それはたしかに大切なのだと、
美しいのだと
歌い続けてくれていたからで
ライブに行けばそんな歌を
同じように当たり前のことを大切に思う人たちと
みんなで聴いて歌うことができたからだと思います。
次のライブまで頑張って働こう、生きようと
歯を食いしばっていたあの頃の自分や、
震災直後、暗くて寒い部屋で不安の中
蔡さんのライブ配信を見ていた自分、
赤ちゃんの娘を毎日車で保育園に送りながら
「うつくしいなまえ」を聴いて泣いていた自分にも
こんな日が来ることを教えてあげられたらと
胸がいっぱいになりながら聴いていました。
そして、文室のオープンとほぼ同時期から
1ヶ月余りほぼ毎日、食堂と文室で
一日中蔡さんの声を聴いていたことも
昨日のライブの記憶と一緒に
いつか自分がやっていた
文室という場所のことを思い出すたびに
蘇る記憶になることと思います。
この空間でまったく初めてのライブという事で
何が起こるか分からないリスクの中
(そして想定外のあの暑さ!)
お一人目で蔡さんに歌っていただけたのは
奇跡だと思うと同時に
蔡さんだからこそ実現できたのに違いなく、
そして高知公演史上、最高のライブだったのでは
と思っています、なんだか実感として!
そんなひと時をご一緒してくださった皆さま、
その場にはいらっしゃらなかった方も、
本当にたくさんの方に様々な形でご協力をいただき
お心を寄せていただいて(ご心配もおかけして)
準備期間中からずっとずっと
たくさんの人の温かさに守られた日々でした。
本当にありがとうございました。
***
写真はすべて、今回音響と広報を担当してくださったIDEALIZE・發想のポールさんによるものです。PAをしながらいつのまにかこんなにしっかり撮ってくださっていたことにも驚きですが、ポールさんがまだオープン前の文室を見に来てくださって「できます」「やりましょう」と言ってくださらなければ、まずこのライブを実現することはできませんでした。設営の細かい部分やほとんど関係のないような小さな相談事まで、なんでも即応答してくださり、どんなに心強かったかしれません。最高のサポート、というよりも最高のリードをありがとうございました!ポールさんにも心からの大拍手を送りたいと思います!


一緒に出店してくださったSu-jigwa(す〜じぐわぁ)崎濱さん、雨風スタッフのあっちゃんもbonobosファンで、カウンター内も酷暑ながらとっても幸せな空間でした。

2025-06-20
6/28(土)小さな朝の音読会@文室

先週6月14日の土曜日は
小さな朝の読書会を開催しました。
雨の中お越しいただいた皆さま、
ありがとうございました。
みなさんが静かに、一心に読書している姿は美しく
想像を超えて良い時間になりました。
これからも継続して開催していきますね。
次は28日(土)小さな朝の音書会のお知らせです。
前回を「黙」読会とするならば、
今度は「音」読会です。
土曜日の文室の営業前に
集まって声に出して本を読む会を開催します。
こちらは雨風文芸やブックナイト、
ポッドキャスト、文室の一箱古本棚でもお馴染みの
机さんが案内人として選書をしてくださいます。
以下、机さんより
第一回は中島敦の小説を読みます。
漢文の素養を活かした作品で有名な作家です。
今回は短編を一つか二つ、
参加者で交代しながら音読しようと思います。
事前に読む必要はありません。
本を持って会場に来るだけで大丈夫です。
(もちろん事前に読んでいただいても結構です)
その場で読んで、
自分の声と他人の声で音と意味を感じ、
心に残った何かをお持ち帰りください。
使用する本は「李陵・山月記」(新潮文庫)です。
中島敦の短編集は
他の文庫でも出版されていますので
お手持ちの本に
「李陵」と「名人伝」が入っていれば大丈夫です。
これから買われる方は
「李陵・山月記」(新潮文庫)か
「山月記・李陵」(岩波文庫)を
おすすめします。
* * *
——- 流れ ——-
🕙10時〜
ドリンクなどを注文していただいて
簡単な自己紹介などをお願いします。
🕥10時30頃〜
ドリンクが全てご用意できた後、
30分〜1時間程度、交代で音読していきます。
🕦11時半〜12時
読み終わり次第、簡単な感想会をして
一旦終了になります。
文室は12時半まで開放していますので
少し自由にゆっくりしていただけます。
デザートのご注文や本のご購入もできます。
🕧12時半
通常営業の準備のため一旦クローズします。
———————
今回は課題本があるのですが、
ご自身でご用意いただく形になります。
机さんお薦めの2冊について補足です。

左:李陵・山月記(新潮文庫)
右:山月記・李陵 他九篇(岩波文庫)
新潮文庫版は
山月記、名人伝、弟子、李陵の
四遍収録で473円(税込)
岩波文庫版は
悟浄出世、悟浄歎異、環礁、文字禍など
十一篇収録で1,111円(税込)です。

新潮版は文字が大きくふりがな多め

岩波版は文字が小さくふりがな控えめ
選ぶ時の参考にしていただければと思います。
誰かと声に出して読む読書会、
先週の黙読会とはまったく異なる趣旨ですが
どんな時間になるのか楽しみです。
ご予約は以下のフォームから、もしくは店頭でも◎
ご参加お待ちしています。
———————
| 日時 | 6月28日(土) 10:00〜12:00 |
|---|---|
| 参加費 | 500円 ※別途1ドリンクオーダーをお願いします☕️ |
| 場所 | 文室 @bunshitsu (高知市南はりまや町1丁目10-9 1F) |
| ご予約申込 |
✳︎雨風食堂・文室の店頭でも承ります |
2025-06-09
6/14(土)小さな朝の読書会@文室

小さな朝の読書会のお知らせです。
土曜日の文室の営業前に
ただ集まって静かに本を読む会を開催します。
初回は考え得る限り一番ハードルを低く。
課題本はありません。
各自読みたい本を持って来ていただきます。
積読本を崩すもよし
冒険したい方は当日お越しいただいてから
ひらめきで1冊ご購入いただくのもお勧めです。
——- 流れ ——-
🕥10時半〜
お入りいただいたら読書のお供のお飲み物を
ご注文いただきます。
(ご希望の方はデザートも🍰)
ご用意している間
どんな本を持って来られたのかなど
軽くお喋りしていただいて
🕚11時〜
30分間黙ってひたすら読みます。
梅雨時期ではありますが
もし晴れていれば外のベンチでも
川の方で読んできていただいても。
🕦11時半〜12時
読んでみた感想など
軽くお喋りして終了になりますが
文室は12時半まで開放していますので
お喋りしたり続きを読んだり
少しゆっくりしていただけます。
本のご購入もできます。
🕧12時半
通常営業の準備のため一旦クローズします。
———————
忙しい毎日の中で
なかなか本に向き合う時間が取れないという方
30分だけでも本に集中するのは
とってもリフレッシュになります。
ずっとひとりで読んでいる方
いつもの場所と違う場所で読むことも
まわりの人がみんな読んでいる環境で読むことも
記憶に残る読書体験になると思います。
ご希望の方はスマホもお荷物もお預かりします。
ご予約は以下のフォームから、もしくは店頭でも
ご参加お待ちしています。
———————
| 日時 | 6月14日(土) 10:30〜12:00 |
|---|---|
| 参加費 | 500円 ※1,000円以上の書籍ご購入の場合無料 ※別途1ドリンクオーダーをお願いします☕️ |
| 場所 | 文室 @bunshitsu (高知市南はりまや町1丁目10-9 1F) |
| ご予約申込 |
✳︎雨風食堂・文室の店頭でも承ります |
2025-06-02
雨風食堂12周年・本屋「文室」オープン記念
7/5(土) 蔡忠浩 「獰猛な愛の横顔」リリースツアー高知公演
2月から延期になっていました蔡忠浩さんの「獰猛な愛の横顔」リリースツアー高知公演ですが、この度なんと場所をオープンしたばかりの本屋「文室」に移して開催していただけることになりました。雨風食堂12周年の月に「文室」オープン記念の初ライブです。ぜひお越しください!
bonobos解散後、初の音源「獰猛な愛の横顔」リリース決定!
カバーシリーズ3部作の完結編となる、渾身の3rdカバーアルバム!!!
セルフカバー「優しい重力」、GT400、東京は夜の七時、
悲しくてやりきれない、ミルクティーなどの名曲カバーを
全10曲収録予定。ライブ会場限定販売!

蔡忠浩 プロフィール
2003年、bonobosのVo.&Gt./ソングライターとしてメジャーデビュー。
Dub/ネオソウル/チェンバーロックなど、常に進化を続けたバンドは、
その高度な演奏力や飽くなき創造性、唯一無二な音楽は高く評価されてきた。
バンドの傍らソロでの活動も行っており、
オリジナルアルバムを1枚、カバーアルバムを2枚リリース。
ここ数年はバンドやソロ活動の枠を越え、CMナレーション、
舞台の音楽監督や映像への音楽提供なども行い、活動は多岐にわたる。
http://saichung-ho.com
| 開催日 | 2025年7月5日(土) |
|---|---|
| 時間 | 開場 16:00 開演 17:00 |
| 場所 | 文室 @bunshitsu (高知市南はりまや町1丁目10-9 1F) |
| 料金 | 前売 4,500円 / 当日 5,000円 / 中学生以下 2,000円 ※3歳以下無料 (ドリンク代別途) |
| 出店 | Su-jigwa(珈琲とお菓子など) 雨風食堂(その他ドリンク) |
| ご予約申込 |
SOLD OUT ✳︎雨風食堂・文室の店頭でも承ります |
※開場時間前の会場へのご入場はご遠慮ください。
※駐車場はありません。近くのコインパーキングにお願いします。
※ドリンクや軽食の出店を予定しております。1オーダーのご協力お願いします。
※代金は当日受付でお支払いください。
企画・制作:Cow and Mouse
◆特設ページ https://www.cowandmouse.info/sai-chungho

